落語「三十石」に、伏見人形のくだりがあります。
江戸後期、京都伏見から大阪への交通手段として船が使われていて、その船旅のゴタゴタを語るものなのですが、その中で、お土産を伏見で買うことになり、当時流行だった「伏見人形を買う」一幕があります。
私、小学生の時に、父が好きだった桂米朝さんの落語をよく聞いていました。
10歳くらいの子どもが、どこまで理解して聞いていたのか不明ですが、ま、ちょっと変な子どもだったかもしれません。渋い子供ですよね・・・それから数十年・・・さらにさらに渋さをグレードアップした最近・・・
思い出したように、弟子の桂枝雀さんの「三十石」を聞きました。で、改めて、そうだったのか~と、色々知ることになりました。
伏見人形は日本の郷土人形の元祖と言われ、最盛期は60軒ほどが作っていたそうですが、現在は本町通り・稲荷にある「丹嘉」さん一件のみ。
落語でも出てくるのですが、「饅頭喰い」という人形があり、その説話が「父と母、どちらが好きか」と聞かれた子どもが、饅頭を半分に割り、「この饅頭のどちらが美味しいですか」と、返事したとか。で、この「饅頭喰い人形」は賢い子供の象徴として出産祝い等にされることがあったようです。他にも説話付きの人形もある様子。
表から見ているだけで何となく入りずらかったのですが、昔話を聞くように見せてもらいに訪れてみたいもんです。
この記事へのコメントはありません。