仕事を通じて知り合った古くからの友人が二人、来てくれました。
人事内示が出たという事で、内輪話で盛り上がりました。
彼女たちは転勤したり配置換えがあったりしながらも現役で働いています。
話がすぐにあっちこっちに行ってしまうので、脈略もなければ結論もない。そのうちに時間だけが過ぎるというありがちなパターンの夜でしたが、互いにちっちゃなエネルギーを交換し合えたような気がします。
彼女たちの業界は(私もかつてはそこにいましたが)児童福祉の現場で、世間的にあまり認知されていないちょっと変わったシステムで運営されています。
「ごく当たり前のさまざまなことを、当たり前に与えてもらえない環境で生きてきた子どもたちと共に生活する仕事」です。しんどい思いを抱えたたくさんの子どもたちと、自分自身の子どもたち、夫、同僚、上司、若い職員さん、子どもたちの学校や地域、児相・・・もう、ひっくるめて寄り添いながら共に生活する仕事・・・
すみません。何だかわかりませんよね。
認知度が低く、微妙なニュアンスが伝わりにくい仕事なので、芯から共感できる相手が少ないかもしれません。
けれど、私には彼女たちの背景がよくわかるので、ガハハと笑いにしながらの日常話にも、繊細な想いや隠された努力が見える気がしました。
「飲んだらすぐに寝てしまうから」と、お茶で。
「どうしても外せない仕事が入ってしまったから」と、早朝電車で帰る。
それでも会いに来てくれたことが何より嬉しいです。
「たい」がそんな場所として存在できるように。
彼女たちへの、これからの私の役割だと思います。
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