ゲストが来られて住所を記入してもらう時に、その住所から話が広がることがあります。
北海道なら「今朝、寒かった?暖房、入れてるよねぇ」とか、岡山なら「浸水の被害は受けなかったん?」とか。
先日の彼女の住所は岩手県の三陸。「・・・震災の時にもこちらに?」「高校生でした」と。
彼女、高校生の時に登校拒否でこもっていたらしく、試験も当然「赤点」。震災のあの日、学年末という事もあり学校から呼び出しがあって、本当にたまたまその時間に高校にいたそうです。いつもなら家に居たのに。
「学校にいたから助かりました。いなかったら・・・」
当時住んでいた場所周辺は今でも何にもない更地だそうです。
「大変だったけど・・・呼び出してくれた高校に感謝やね。」と、私が言うと、「いえ、赤点をとった私のおかげです!」と笑って・・・
強い。
京都から東北は遠く、なかなか直接こんな話を聞く機会がなかったけれど、想像もつかない事がたくさんあったのだろうなと、今更ながら思うのです。
到着して受付でいきなりこんな話になって、ごめんね。です。
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